私は自分のことをおじさんだと思って生きている

心を守る手段として、自分をおじさんだと思って生きてきたアラサー女です。要領の悪いばかでへたくそ過ぎる日々を送っています。投げ出し・逃げ癖がついた、何も成し遂げてこなかった人生です。皆さんを色々な感情の渦へとお連れします。

悲しい朝帰り【終電を逃した!?】

こんにちは。

心を守る手段として、自分をおじさんだと思って生きてきたアラサー女です。

 

皆さんは、終電を逃したことがありますか?

終電を逃した時の絶望と言ったら、ありませんでした。

特に終電を逃して辛い思いをした時のことを綴ろうと思います。

一緒に、「終電逃し絶望」に浸りましょう。

 今日も疲れた

 今日のバイトは遅番で23時までだ。

疲れた、眠い。

朝から体調もあまり良くないんだ。

熱っぽくて頭がズキズキする。

もう、立っているのがやっとだ。

でもちゃんと出来た。

今日のバイトを乗り切ったぞ!

よく頑張った!俺!

後は、帰ってゆっくり休むだけだ。

 

バスの時刻表をみる。

なんだ。

行ってしまったばかりか・・・

次のバスが来るまであと20分近くある。

バス停にベンチはない。

ずっと立ち作業だったから足はパンパンに浮腫んでいる。

出来れば、座って体を少し休めたい。

そうだ、昼飯を食べた人目につかない一角があったな。

そこで少し休んでバスを待つか。

 

コンクリートむき出しの地べただが、仕方がない。

明日に備えて、体力を少しでも温存しておきたいんだ。

体育座りをしてリュックを抱くようにして丸まる。

省エネ体勢だ。

 

座った途端、じわじわじわっと疲労が押し寄せる。

微熱と頭痛でいつもより、体力を削られているのを感じる。

ああ、またここから1時間半近くかけてバスと電車を乗り継いで帰らないといけないんだよな・・・

 

しんどいな・・・

はあ・・・・

 

うん・・・

 

あ、あれっ。

少し、うとうとしていたみたいだ。

意識が飛んでいた。

疲れが回ちまってるな。

 

今、何時だ?

時計をみる。 

 

あっ・・・!?

 

終電を逃した!?

バスの出発時間を過ぎている。

そんなに、長い時間休んでいたつもりはないぞ!?

自分の目を疑う。

頭がパニックに陥る。

 

取りあえず、急いでバス停に向かう。

ひと気がない。

行っちまったのか・・・!

俺を置いて!?(定刻にいないのだから当然である) 

 

ああっ!!

なんてことだ・・・!

 

今いるのは、バスに乗らないと駅にも行けない場所だ。

バスで30分くらい揺られないと電車にも乗れないんだ。

 

しゅ、終電にも間に合わないじゃないか・・・

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あ、あああああっ!!

やっちまった!!!

バカ!バカっ!大馬鹿野郎っ!!

 

抜けてやがんだ。

いつも、いつも。

腑抜け野郎!

安定の大ヌケだっ!

 

明日も、朝からバイトなんだぞ。

どうするんだよ・・・

 

絶望で泣きそうだ。

 

 キョロキョロ辺りを見渡す。

工場周辺はシーンとして暗闇が広がっているだけだ。

 

世界に一人、取り残されたみたいで心細さが襲う。

 

だ、誰か・・・

 

思わず、頼れる相手もいないのに誰かに縋りたくなる。

 

いつだって一人だ。

一人でピンチも乗り越えなくちゃいけないんだ・・・

孤独を増々感じる瞬間だ。

 

どうしたらいいのか考えろ

小さい脳みそをフル稼働させて、どうしたらいいか考える。

 

どうしたらいいも何も、帰るしかないだろう。

どうやってだって?

決まっているだろう。

 

歩いてだ。

 

それしかないだろっ!

 

俺は、恥ずかしい話だがタクシーに乗ったことが今まで一度もない。

そんな、お高い乗り物とは縁がなかったんだ。

だからどれくらい料金がかかるものなのかも、皆目見当がつかない。

財布には千円札が1枚入ってるだけだ。

とてもこれじゃ足りないだろう。

そもそも、この千円札は大切な食費だ。

使えない。

ネットカフェなんかにも、泊まれない。

 

他に、何か歩く以外のいい方法があるのかもしれない。

でも俺には歩く以外の方法が思いつかないんだ。

 

だから、ごちゃごちゃ言わずに歩いて帰るんだっ!!

 

涙でぼやける視界でどうにか、携帯を操作する。

現在地から、自分の家までどれくらいで着くか調べる。

距離にすると20kmみたいだ。

 

所要時間は6時間と出てきた。

 

6時間か・・・

 

む、無理じゃないだろう。

いける!いけるさっ!

 

だいたい、朝の6時には家につけるっていうことだ。

バイトに間に合う。

シャワーだって浴びる時間もあるくらいだ。

 

そう考えると、絶望も薄らぐ気がした。

とにかく、歩き出すんだ。

熱っぽいだの、頭が痛いのだのもはや言っていられない。

 

俺は暗闇の中、突き進むことを決めたんだ。

 

ひたすら、歩く

時々、現在地を確認しながらずんずん歩く。

ひたすら、歩くのみだ。

携帯では6時間かかるとあるが、早歩きでタイムを縮めてみせる。

そんな心意気だ。

 

夜の街並みも悪くない。

たまには、こんなのもいいじゃないか。

そんな余裕さえ、少し出てきた。

時計をみる。

歩き始めて1時間半くらい経っている。

 

腹、減ったな・・・

 

さっきから、空腹で胃がむかむかしてきている。

いつもバイト帰りに食べる、食パンをサランラップに包んで1枚持ち歩いている。

すでに出発する時に、食べてしまった。

 

あと、4時間強歩かないといけないんだ。

 

ガソリン補給 

いっちょ、やるか。

ガソリンの補給だ。

 

俺の体のガソリン。

酒だ。

 

コンビニに寄って、ストロング缶を仕入れるんだ。

そして、歩きながら飲む。

はしたないとか、言わないでくれ。

もう夜中だ。

誰も見ていやしない。

酒でも飲まないと、やっていられないだろ。

こんな、6時間も歩く苦行は!!

 

コンビニで無事にストロング缶と握り飯を1個ゲットした。

つまみは、握り飯1個だ。 

贅沢はできない。

ちびちび、大切に食べる。

 

おっとっと

歩きながら飲むとちゃぽん、ちゃぽんとこぼれそうだ。

時折、足を止めつつ飲みながら進む。

 

ふ~

たまには、こんな晩酌も悪くないだろ。

 

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絶望、再び

時計をみる。

歩き始めて3時間が経っている。

やっと、半分だ。

 

あと半分か・・・

 

も、もう嫌だ!!

無理だっ!

 

半分に来て俺の疲労はピークに達していた。

そこら辺の道路に座り込みたいくらいだ。

ペースもみるみるうちに落ちてきている。

 

少し前までは、たまにはこんなのもいいなんて思っていただが、冗談じゃない!

 

肉体労働からの、6時間ウォーキングって正気の沙汰じゃねえぞっ!!

足がもう、限界だ。

足の裏がどうかなっちまってるんじゃないかってくらい、感覚がない。

関節がいてぇ・・・

俺の相棒のボロスニーカーも、持ちそうにない。

 

俺は、再度絶望に打ちひしがれた。

 

時刻は夜中の3時だ。

真っ暗だ。

皆、寝静まっている時間だ。

 

うう・・・っ

 

何やってんだ、俺。

もう、何もかも投げ出したい。

道の真ん中、そんなのも叶わない。

なんだよ、この状況・・・

 

歩くだけでいいんだ 

ブロロロロッ

 

トラックが横を勢いよく、通り過ぎていく。

ヒッチハイクでもしたいくらいだ。

 

ぼんやりと、トラックが走りさった後をみる。

 

俺だけじゃない。

今、この瞬間頑張ってる人もたくさん、いるはずだ。

働いてる人もいるんだ。

俺は、ただ歩けばいいんだ。

足を前に出す。

それを繰り返せばいいだけなんだ。

できるだろう。

やるんだ。

 

俺はぎとぎとの額を拭い、前を向いた。

 

歩く、だけでいいんだ。

 

今までの辛かった人生が走馬灯のように駆け巡る。

そんな時に比べたら、歩いているだけなんて楽なんだと思える。

 

知ってるか。

夜明け前が一番暗いんだぞ。

どん底に来たら、後は上がるだけなんだ。

 

俺は、なぞの言葉の鼓舞と

なぞの夜中のテンションで再び歩き出すことが出来たんだ。

 

ゴールだ

ヨロヨロ、足を引きずるように歩き続けた。

見覚えのある街並みになってきた。

空が明るい。

夜明けだ。

 

寝ないで、朝を迎えるって不思議だ。

朝、自分の家に帰るって妙な感覚だ。

 

夜勤のバイト以外、朝帰りというものをしたことはない。

これが、朝帰りデビューだ。

 

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自分の住むマンションが見えてきた。

これほど、このマンションを愛おしく思ったことはない。

心底、ホッとする。

 

俺は、20km、7時間歩ききったんだ。 (1時間多くかかった)

 

気合で、やってやった・・・

やれば出来るじゃないか。

そう少し自分を褒めてやりたい。

うおおおっと両手をあげ、叫びをあげたい気分だ。

これがランナーズハイというものだろうか。

 

だが、ここで悲報だ。

 

今日はとてもじゃないけど、バイトに行けそうにない・・・

 

体が限界に達した、悲しい朝帰りだった。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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