私は自分のことをおじさんだと思って生きている

心を守る手段として、自分をおじさんだと思って生きてきたアラサー女です。要領の悪いばかでへたくそ過ぎる日々を送っています。投げ出し・逃げ癖がついた、何も成し遂げてこなかった人生です。皆さんを色々な感情の渦へとお連れします。

おじさんは、出会いを求めて恋をする

こんにちは。

心を守る手段として、自分をおじさんだと思って生きてきたアラサー女です。

 

今回はおじさんとして生きていた私が、出会いを求めて恋をしたことでも綴ってみようと思います。

 

 

 

 

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家庭を持ちたいと望む気持ち

今日はバイト休みの日曜日だ。

公園でぼけーっと過ごしている。

 休日はいつも、家で寝ているだけだ。

体の省エネだ。

今日は天気が良かったから、外に出てみた。

どこに行くあてもなく、ベンチに腰掛けている。

おじさんの、休日はこんなもんだ。

あてとか予定とかはないんだ。

なくていいんだ。

おじさんだから、そんなことは気にしないんだ。

 趣味もなければ、家族もいない孤独なおじさんなんだから・・・

 

日曜日だからか、とにかく家族連れが目に付く。

皆、幸せそうだ。

 

実は、俺は家庭を持つことを諦めていない。

結婚もしたいと、思っているんだ。

友達もおらず、まともな人間関係を築いて来られなかった人生だ。

簡単にはいかないだろう。

でも、諦めきれないんだ。

これだけは。

この殺伐とした日々を一緒に乗り越える、乗り越えなくてもいいから、そばにいてくれる人が欲しいんだ。

一人じゃ耐えきれないことも、大切な誰かとならやっていけると思うんだ。

それが、俺の人生のかすかな希望の光だ。

 

孤独で、絶望に打ちひしがれている時、思うんだ。

願うんだ。

何億という人がいる地球で、何も一人ってことはないだろうって。

必ず、一人は現れてくれるはずなんだ。

その人は男なのか、女なのか。

若いのか、年老いているのか。

はたまた、人間なのかも分からないが。

いるはずなんだ。

そういう存在が・・・

 

俺は、出会いを求めているっ!

何よりも、求めているんだ!!

 

そろそろ、一人は限界なんだ。

毎日、孤独でどうにかなっちまいそうだ。

 

出会う方法

携帯をポチポチいじる。

何をしているのかだって?

決まっているだろう。

出会う方法について検索しているんだ。

 

「出会い」と検索して引っかかるのはやっぱり、男女の出会いだ。

知っているぞ。

今は、婚活というのも流行っているらしい。

 

婚活かぁ・・・

この響きは少し、俺の心を重くする。

結婚活動ってそりゃ、人生かかっているんだから軽くはないだろう。

自分の立場を考えたら、簡単にその活動はできないんだ。

貧乏、職なし、鬱、おまけに借金付きだ。

あまりに悲惨すぎる、条件だろ・・・

誰が、こんなやつと結婚したい?

 

やめ、やめっ!

 

自分のことを考えていたら、いつまで経っても同じだ。

行動できない。

これまでと、同じなんだ。

一旦、自分のことは忘れよう。

 

理想の相手

自分はどんな相手がいいのか。

 俺は、心優しい人ならそれだけでいい。

貧乏だっていいんだ。

二人でやっていければ。

綺麗ごとだろうか?

やっぱり、お金がないと心にゆとりがなくなって、家庭も上手くいかないものなんだろうか・・・

最初はよくても、後々ギスギスしてきたりするようになるんだろうか。

だったら、毎日みえるところに「心にゆとりを持つのを忘れるな!!」って張り紙をしておいたらどうだろう。

ギスギスした雰囲気が漂ったら、「ゆとり、ゆとり!」ってのを合言葉にするとかよ。

ゆとり教育は失敗に終わったが・・・

 

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まあ、ごちゃごちゃ考えていても出会わないことには、始まらないんだ。

何も。

とにかく、出会いだ。

人と出会うんだ。

 

県人会という出会いの場

実は目ぼしい出会いの場をすでに、見つけてあるんだ。

前々から、気になっていたんだ。

婚活パーティーやらネット婚活はハードルが高すぎるっ!

失敗して、つまずくのが目に見えているんだ。

どう考えても、俺には早い。

そこで、だ。

 

 「同じ出身県民の集い(都内開催)」

 

これなんか、どうだろうか。

男女の出会いというか、本当に老若男女問わない「人」との出会いの場みたいだ。

そんなに、気負わずにいけるし同郷っていうのは安心する気がするんだ。

人間関係のリハビリとして、まずはいいと思うんだ。

これしかないだろっ!

 

も、申し込むぞ。

もう、ごちゃごちゃ言い訳はなしだ。

行くんだ。

変えるんだ。

今をっ・・・!

い、いけえええええっ!

 

俺は、申し込みのボタンを押したんだ。

 

当日

いよいよ、県人会の日がやって来た。

人とまともにコミュニケーションを取るのは久しぶりですごく、緊張する。

緊張しすぎて億劫になってきた。

やっぱり、行くのやめようかな、なんてここ数日何回思ったことか。

でも、俺は行く。

何かが、変わるかもしれないんだ。

何もしないよりは、それは確実なんだ。

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会場に着いた。

個人の洋食屋さんを貸切っての開催みたいだ。

キョドキョドする俺に、優しく主催者の中年ご夫婦が案内してくれる。

懐かしい、故郷の訛りだ。

人数はだいたい、20人くらいだろうか。

年配の方から子連れの主婦まで、本当に老若男女問わないメンバーだ。

そして、俺の正面の席に座っているのは・・・

 

うっ・・・!

 

目の前の席には

青年だ。

俺と、同い年位の。(おじさんとしての、年齢じゃない)

同世代の人と話すのは、どれくらいぶりだろうか。

記憶にないくらいだ。

緊張で、口から心臓が飛び出そうだ。

 

それにしても、人の中に入って実感する。
やっぱり、俺はだめだ。
話せないし人の輪に入れそうもない。
圧迫感を感じる。
人の視線が怖い。
この場にいるのが辛くなってきた。
帰りたい。
一気に恐怖みたいな絶望みたいなのが、加速する。

まだ何も、始まっていないのにネガティブモードだ。


俺はビールをかっ喰らった。
現実逃避だ。


「結構、飲むんですね」


あっ・・・!?


は、話しかけられたみたいだ。
前の席の青年に。
「さ、酒は、け、結構、飲む方です」
ドン引かれてるのか?
やっぱり、浮いてんのか俺。
おかしいのか、俺。

 

人と話す楽しさ


青年「九州出身だと、お酒強いだろうとかよく言われませんか。こっちの人はそういうイメージ強いみたいですよね」
「そ、そうで・・・すね」
気を使ってくれてるのか。
申し訳ない。
上手く、話せないんだ。
「あっ。い、いも焼酎とか有名だし・・・」
頭の回転悪いし、人とあまり話してこなかった人生だからワンテンポもツーテンポも遅れた話し方だ。

こんなやつが前の席で、外れを引いた気分だろうよ。
青年「焼酎、名高いですよね。同じ県でもどこら辺なんですか?」

「あ、えっと、○○市の方です。県内の方でも田舎の方で・・・でへへへ(不気味な、精一杯の笑顔だ)」

青年「ああ。そっちの方なんですね。いい所ですよね。何回か行ったことありますよ。○○とか、××とか。俺は○○市で・・・」

 

お、おお?
なんだか、俺、話せているのか?

なんていうか、この人が聞き上手というか。

話しやすいっ!

ありがたい。

人とこんなに、ちゃんと話したのは初めてかもしれない。

俺は、感動を覚えた。

人と話せる興奮と、緊張と、嬉しさとで訳が分からない。

俺の酒の急ピッチは止まらない。

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そして、恋に落ちた

青年「手、どうかしたんですか」

 

昨日、現場でドジ踏んじまって手に怪我を負っちまった。
絆創膏を貼って、ケガの所を少しかばっていた。

それが、目に付いたようだ。

 

「あ・・・これは、昨日、そのバイト先の現場で怪我しちゃって・・・」

 

俺の手は常にすすけている。

洗っても、綺麗にしても作業現場でついた手の汚れってなかなか落ちないんだ。
爪はボロボロ。
ガサガサの手だ。

まさに、おじさんの手だ。

恥ずかしい!!

み、みるな!
みないでくれっ!

 

「はははは。本当に、汚い手で」

話題を変えたい。

手が恥ずかしくて、机の下からもう出せない。

 

青年「そんなことは、ないですよ。頑張っている手だと思いますよ」

 

なんだろうか。この感覚は。

気持ちは。

この人の言葉は・・・

言葉がいちいち、あたたかいんだ。

 

話していると、落ち着く。

上手く、話せないけどもっと話したくなるんだ。

 

心が、ぽかぽかする。

それ以上に、ドキドキする。

 

いつもの不整脈の動悸とは違う、ドキドキだ。

 

俺、今、顔、絶対赤い。

 

これは、酒のせいなんかじゃなく・・・・

 

俺は、県人会開始からものの、1時間もしない内に


その青年に心奪われていたんだ。

 

俺は、どうやら恋というものをしたらしい。

 

これが人生初の、恋だったんだ。

 

 

 お読みいただき、ありがとうございました。

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