私は自分のことをおじさんだと思って生きている

心を守る手段として、自分をおじさんだと思って生きてきたアラサー女です。要領の悪いばかでへたくそ過ぎる日々を送っています。投げ出し・逃げ癖がついた、何も成し遂げてこなかった人生です。皆さんを色々な感情の渦へとお連れします。

おじさんの複雑な乙女心【貧乏ぼっちの誕生日の過ごし方】

こんにちは。

心を守る手段として、自分をおじさんだと思って生きてきたアラサー女です。

おじさんと思って生きていましたが、たまに乙女心が爆発しそうになる時がありました。

そんな時のことを綴ってみようと思います。

たまには、少し明るい話でもと思ったけど・・・

どうだろうか。

 

 

今日は特別な日だ

今日は休日だ。

まだ、ぬくぬく布団の中である。

 

うーん、3千円・・・

いや、今日は1年に1度の特別な日なんだ。

4千円!

・・・切りが良く、5千円にしとくか?

こうしよう。

最大、5千円だ。

 

ブツブツと朝から独り言だ。

 

今日は1年に1回の特別な日。

誕生日なのである。(※書いているのが2月なだけであって、本当は4月生まれだ)

やっぱり、いくつになっても自分の誕生日っていうのは

いつものただの日とは一味違う。

歳を重ねるのはそんなに、うれしくはない。

むしろ焦る。

取りあえずはまあ、おめでたいんだ。

俺にとっては何よりもめでたい日なんだ。

ハッピーバースデー、俺。

 

さっき、ブツブツ言っていたのは今日使ってもいいお金のことだ。

最大5千円まで、使っていいことに俺の脳内会議で決まったばかりだ。

 

5千円か~!

夢が広がって仕方がない。

ごちそうだって食べられるし、ちょっとしたものも買える金だ。

余裕はないが、そんな虚しいこと言わずに

ぱーっと使うんだ。

くどいようだが、誕生日なんだ。

 

取りあえず、行くか。

 

大型ショッピングモールへ!

 

ぼっちショッピング

ショッピングモールは老若男女、人で溢れかえっている。

俺みたいな、ダサくてみすぼらしい恰好をしたやつでも紛れられるから楽だ。

店舗の中に入らなくても通路からじっと商品をみることもできる。

 

どうすっかなあ~

プラプラ広い店内を歩きながら考える。

おいしいものも食べたいが

せっかくだから何か、買いたい気もする。

 

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靴にするか

そうだ。

靴をみてみるか。

いい加減、ボロボロ過ぎて恥ずかしい靴しか持っていない。

底は穴が空き、接着剤などで何回補修工事を施したか分からない。

足元は大事だって本で読んだことがある。

こんなんじゃ、福も寄り付きもしてくれないだろう。

よし、靴だな。

いつも「売りつくしセール」をやっている全国チェーンの靴屋をのぞく。

 

安いものだと1980円くらいからある。

もちろん、スニーカーコーナーだ。

立ち作業が主だから、しっかりしたものじゃないとすぐだめになってしまう。

贅沢をいうと、クッション性があると楽でありがたい。

こっちのは、3680円か~っ

俺は3千円超えてくると、なかなか手が出せないんだ。

高いが、しっかりしているし足底のクッションもいい感じだ。

分かってる。

毎日履くやつだから、これくらいの出費は当然、あってもいい。

むしろ、必要経費だ。

分かっちゃいるが・・・

踏ん切りがつかない。

保留だ!

急ぐ必要はないんだ。

ゆっくり、他のを見てから決めたっていいじゃないか。

一旦、スニーカーコーナーを離れる。

 

見るだけだと、ブーツやらパンプスやらのコーナーに行ってみる。

どれもこれも・・・

お、お洒落だなあっ!

あんなの履いて、出かけたらずっと自分の足元ばかり見てしまうだろう。

素敵すぎて。

ヒールっていうのがつくと、やっぱり歩きにくいんだろうか。

1回くらいは、コツコツと音を響かせて歩いてみたいもんだ・・・

履くシチュエーションなんて今後もないだろうし、そもそもそんな靴に合う服を持っていない。

自分が履いている姿を想像すると、笑ってしまいそうだ。

ちぐはぐ過ぎて。

 

見るだけだ 

服か・・・

 

たまには、洋服でも見てみるか?

何、新調しようってんじゃない。

ただ、見るだけだ。

 

レディースファッションが集まっているフロアを歩きながらみて回る。

お洒落な店員さんばかりで、入りづらくてたまらない。

俺みたいな、よれよれジーンズと擦り切れジャンパーのダサいやつが入って、商品をみてもいいんだろうか。

権利がなさすぎる気がしてならない。

 

一目ぼれ

ウロウロ、何回か往復した。

どうしても、気になるものがあった。

近くで見てみたい。

 

行くぞ。

俺は。

今日は誕生日なんだ。

勇気を振り絞れっ!

 

コソコソ、気になった商品がある店へ足を踏み入れる。

こんな格好で許してくれ!

見たら、すぐ退散するからっ!

心の中は独り言で大騒わがしだ。

 

あった・・・!

 

目の前には

綺麗な色合いをした花柄のスカートがある。

 

やっぱり、綺麗だなあ・・・

いいなあ・・・

 

その花柄スカートに、すっかり目を奪われてしまったんだ。

何回、通り過ぎても気になってしまった。

値段をみる。

 

うっ・・・

 

3980円だ。

 

さっきのスニーカーより高い。

 

いつもの俺なら、すぐ諦めてその場を立ち去るだろう。

しかし・・・!

 

欲しい!!

すごく、欲しいんだ!!

心を奪われた。

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おじさん、葛藤

消費税もプラスされると、四千円とちょっとだ。

これを買ってしまったら、1000円位でランチでもと思っていたが

食べられない。

 

靴にしろ。

そう冷静な俺が説得する。

靴は明日から即効で使える。

毎日履ける。

快適ライフが待っている。

おまけに1000円位のランチなら食べられるぞ。

なんなら、帰り道ジュースだって買えちゃう。

 

そもそもスカートなんて、着る予定もないだろう。

ただの、無駄だ。

聞いてるか。

分かっているか。

 

・・・。

 

ごちゃごちゃ、正論ばっかり!

うるさいなっ!!

分かってる。

そんなのは・・・

分かってるんだ。

 

俺は、俺はっ!!

おじさんとして生きている。

おじさんなんだ。

おじさんに、こんな花柄のスカートなんていらない。

必要ない・・・

 

ちらっと店内の鏡に映る、その場にふさわしくない

ぼさぼさ頭のダサい恰好をした自分をみる。

 

花柄スカートなんて、似合わな過ぎて笑える。

スカートもこんなやつに、買われたんじゃ可哀想すぎる。

 

しかし・・・!

 

でも、どんなに強がったって

本当は年頃の女なんだ!!

スカートくらい、一着持ってってもいいだろうっ!

いつか、必要な時がくるかもしれないじゃないか。

 

誕生日なんだ、それくらい夢見てもいいだろう・・・

 

心に華だ!

大型ショッピングモールを後にする。

手には、手提げ袋が下げてある。

 

中身は・・・

 

スニーカー・・・

 

ではなく!

あの花柄のスカートだ!!

それに食料品売り場で買った390円のケーキだ!

ランチは食べられなかったが、ケーキは買えた。

ギリギリ、五千円で足りた。

 

スニーカーは明日からもボロボロだ。

しかし

スカートを買って、心は潤っている。

 

家に帰ってお茶を沸かし、ケーキを食べる。

ハンガーには大切に大切に花柄スカートを掛けている。

うっとり眺めながら、ちびちびとケーキを味わう。

いつか着られる日がいいなと

ぼんやりそんな日を、妄想する。

うん。悪くない誕生日だ。

 

ハッピー!ハッピーバースデー、俺!

 

まさか、この日買った花柄スカートを着られる日が来るとは・・・

まだまだ遠い先の話だ☟

 

www.jinnseihetakuso.site

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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